KEYWORD · 年収が高い職業
年収が高い職業ランキング|医師・パイロットなど高収入職種の平均年収と手取り目安
年収が高い職業を公的統計と民間調査の両方で比較。航空機操縦士1,632万円、医師1,512万円など上位職種の平均年収、doda調査との違い、額面と手取りの関係、同じ職業内での年収差までをまとめて解説します。
年収が高い職業の全体像
「年収が高い職業」と一口に言っても、参照する統計によって順位も金額も変わります。公的統計である厚生労働省「賃金構造基本統計調査」は職種を細かく分類して平均年収を推計しており、転職サービスdodaの調査は登録求人・正社員データをもとに集計しているため、対象者も職種区分も異なります。本記事では両方を並べたうえで、額面と手取りの違い、同じ職業の中でも生じる年収差までを整理します。
なお公的統計の数値は大手メディアの集計に基づくものです。公表時期や最新の数値は必ず一次情報でご確認ください。
公的統計に見る年収が高い職業ランキング
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の職種別推計(143職種)では、上位は次のとおりです(メディア集計)。
| 順位 | 職種 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 1 | 航空機操縦士 | 1,632万円(月例122.6万円+賞与等160.4万円) |
| 2 | 医師 | 1,512万円 |
| 3 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 1,135万円 |
| 4 | 大学教授(高専含む) | 1,083万円 |
| 5 | 歯科医師 | 1,063万円 |
| 6 | 法務従事者 | 981万円 |
| 7 | システムコンサルタント・設計者 | 889万円 |
| 8 | 大学准教授(高専含む) | 876万円 |
| 9 | 公認会計士・税理士 | 811万円 |
| 10 | 研究者 | 802万円 |
平均年収が1,000万円を超えるのは上位5職種のみ、というのがこの集計の特徴です。航空機操縦士と医師が頭ひとつ抜け、3位以下は1,100万円台以下で並びます。
民間調査(doda)で見る高年収職種
dodaの2025年調査(正社員約60万件、2024年9月〜2025年8月登録)では、正社員全体の平均年収は429万円でした。職種分類のトップは「専門職(コンサル・専門事務所・監査法人)」で619万円、次いで企画/管理系580万円、金融系専門職486万円が続きます。
個別の高額職種では、医師1,063万円(3年連続1位)、投資銀行業務932万円、運用(ファンドマネジャー/ディーラー)842万円、弁護士835万円、MR803万円、戦略/経営コンサルタント730万円、プロジェクトマネジャー707万円が並びます。
公的統計と比べると、医師は1,512万円と1,063万円で大きく差があります。これは回答者・登録者の年齢構成や勤務形態(非常勤・開業医の扱いなど)、調査手法の違いによるもので、どちらかが誤りというわけではありません。「どの統計を見ているか」を意識することが、年収比較の第一歩です。
同じ職業でも年収差が大きい
高年収職種は、同じ肩書きでもキャリア段階によって年収レンジが大きく開きます。
- パイロット:訓練生は数百万円/副操縦士600万〜1,200万円/機長1,500万〜2,500万円/シニア機長2,500万〜3,000万円超
- 弁護士:四大事務所1年目1,100万〜1,200万円/シニアアソシエイト1,600万〜3,000万円/パートナーは数千万〜1億円超/企業内弁護士750万〜1,250万円
- 歯科医師:月給約84.99万円+年間賞与約42.31万円(同調査)
「職業の平均」だけを見て判断すると、実際の入り口の年収や到達点を見誤ることがあります。
額面と手取りは別物
額面年収が高くても、手取りは額面の6〜8割程度に収まるのが目安です。年収1,000万円の場合、手取りは年720万〜780万円程度と考えられます。
差が生まれる主な理由は、社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険)と所得税・住民税です。年収が上がるほど税率と社会保険料の負担が増えるため、額面ほどのペースでは手取りが増えません。扶養状況や自治体、各種控除の有無でも変わるため、あくまで概算として捉えてください。
高年収を目指すときの比較ポイント
- 統計の種類:公的統計か民間調査かで金額レンジが変わる
- 平均値か中央値か:一部の超高額層に平均が引っ張られることがある
- 年齢・勤務形態:同じ職種でも20代と50代、正社員と非常勤で大きく違う
- 参入難易度:資格の取得年数や国家試験の難易度も含めて判断する
- 手取りベース:額面ではなく可処分所得で生活設計を考える
よくある質問
Q. 年収が高い職業はやはり医師とパイロットですか? A. 公的統計の平均年収では、この2職種が1,500万円前後で突出しています。ただし民間調査では医師が1,000万円台前半となるなど、集計方法によって金額は変わります。
Q. 年収1,000万円を超える職種は多いですか? A. 職種別推計では1,000万円超は上位5職種のみでした。多くの職種は数百万円台に分布しており、1,000万円は限られた職種・役職の水準です。
Q. 高年収の職種は手取りも同じくらい多いですか? A. いいえ。額面の6〜8割程度が手取りの目安で、年収1,000万円でも手取りは年720万〜780万円程度です。
まとめ
年収が高い職業の代表は航空機操縦士(1,632万円)と医師(1,512万円)で、上位5職種のみが1,000万円超というのが公的統計の姿です。一方でdodaの調査では正社員平均429万円、職種別トップは専門職619万円と、集計対象の違いで結果が変わります。高年収を狙う際は、どの統計の、どの層の数字なのかを確認し、額面だけでなく手取りと参入難易度まで含めて比較することをおすすめします。
本記事の年収・手取りは公開情報や一般的な相場に基づく参考値です。勤務地・経験・企業規模・手当により大きく異なります。最新の求人・公式統計もあわせてご確認ください。